婚前契約書にはどのような効果を持たせられるのか
婚前契約書とは
婚前契約書とは、結婚生活における夫婦間の役割分担や約束事を予め決めておき、文書として残しておくというものです。
特に海外のセレブが結婚する際に婚前契約書を作成するというケースが目立っており、近年では一般人同士、そして日本人の夫婦の間でも作成することが一般的となりつつあります。
婚前契約書を用意しておくことで、万が一夫婦間で何らかのトラブルが生じた場合にも迅速かつ適切に対処することが可能です。
婚前契約書に盛り込むべき内容
婚前契約書に盛り込む内容は、それぞれのカップルやご夫婦が必要と思うものを自由に記載することができますが、なるべく明文化しておきたい項目がいくつかあります。
まず結婚生活の破綻に直結する浮気や家庭内暴力に対しては「一回毎に○万円の罰金」という契約にしても構いませんし、「一度でも行った段階で離婚」と定めてしまっても構いません。
最低ラインとなる生活費の供給や月々のお小遣いなど、お金の使い方にまつわる契約も婚前契約書に盛り込んでおくといざというときに便利です。
家事に関しても、分担する内容を婚前契約書に明記しておけば些細なケンカを未然に防ぐことができるかもしれません。
「特別な事情が無い限り、記念日は必ず二人で祝う」といったことも、家族を大切にする家庭を作りたいのであれば必須と言える契約内容ですね。
婚前契約書はどうやって作る?
自分で作成した書類に署名・捺印するだけでは法的効力を持たせることが不可能ですが、公証役場において契約書を作成し「公正証書」とすることで法的効力を持ちます。
また、結婚前に作成した契約書に限り、法務局に登記することによって「公文書」として正式に認められますから、明確に法的効力を持たせたいのであればこの2つの方法のいずれかを選択しましょう。
婚前契約書の内容が妥当であるかどうかの判断を含め、正式な文書を作成する際には行政書士や弁護士が力になってくれますから、専門家に相談を持ち掛けてみることもおすすめです。
この記事の監修者
中込 早苗(Sanae Nakagomi)
ウェディングプランナー歴20年
アシスタント・ブライダルプランナー(ABP)資格所有
結婚は人生にとって大きな分岐点。嬉しいことばかりではなく、時には悩むこともあると思います。そんな時に当サイトが少しでもお役に立てればと思います。